Theo Katzman
ボーカル、ギター、ドラム、ベース、キーボード
生年月日: 1986年4月2日
出身地: ニューヨーク州マンハセット
プロフィール
Theodore Daniel Katzman(セオドア・ダニエル・カッツマン)は、アメリカのマルチインストゥルメンタリスト、シンガー、ソングライター、レコードプロデューサーです。ポップ、ジャズ、ファンク、インディーロックを融合させた独自の音楽スタイルで知られています。
1986年4月2日、ニューヨーク州マンハセットで音楽一家に生まれました。父親のリー・カッツマンは著名なジャズトランペット奏者で、50年以上にわたりビッグバンド、ビバップ、ジャズシーンで活躍。幼少期から父親のリハーサルに同行し、音楽に囲まれて育ちました。
音楽的背景
音楽の始まり
12歳頃からドラム、ギターを始め、同時に作曲も開始。クラシックロックとソウルミュージックを聴いて育ち、後にR&B、ファンク、ロック、フォークへと音楽的興味を広げていきました。
教育
2004年にミシガン州アナーバーに移り、ミシガン大学でジャズを専攻。2008年に卒業後も数年間アナーバーに滞在し、Jack Stratton、Woody Goss、Joe Dartらと音楽コミュニティを形成。この出会いが後のVulfpeck結成につながりました。
影響を受けたアーティスト
- Frank Ocean(フランク・オーシャン)
- Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)
- Paul Simon(ポール・サイモン)
「文化的な瞬間を捉える」ソングライターを特に敬愛しています。
Vulfpeckでの役割
Vulfpeckではマルチプレイヤーとして活躍し、以下の役割を担っています:
演奏面
- リードボーカル(多くの楽曲でメインボーカルを担当)
- ギター(ファンキーなリズムギターからメロディアスなリードまで)
- ドラム(Jack Strattonと共にリズムセクションを支える)
- その他、楽曲に応じてベースやキーボードも演奏
作曲・アレンジ
バンドの楽曲制作に積極的に参加し、特にボーカル曲においては中心的な役割を果たしています。その多彩な音楽性がVulfpeckサウンドの幅を広げています。
ソロ活動
ディスコグラフィー
アルバム
- Solo Acoustic EP (2010)
- Romance Without Finance (2011) - デビューアルバム
- Heartbreak Hits (2017) - アナーバーで録音。Woody GossとJoe Dartが参加
- Modern Johnny Sings: Songs in The Age of Vibe (2020年1月)
- Be The Wheel (2023年3月) - ミシガン州の自身のスタジオ「Cinnamon Ranch」でテープ録音
レーベル設立
「Ten Good Songs」という自身のレコードレーベルを設立し、録音とプロダクションを手がけています。
スタジオ
ミシガン州に「Cinnamon Ranch」という自身のレコーディングスタジオを所有。最新アルバム『Be The Wheel』はここで録音されました。
その他のプロジェクト
バンド活動
- The Olllam - アイリッシュフュージョンバンド
- Vulfpeck - メインプロジェクト
プロデュース・共作
- Michelle Chamuelのアルバム『Face the Fire』の共同プロデュース・共作
- Crissのアルバムで複数曲を共作
音楽スタイル
Theo Katzmanの音楽は、以下の要素を融合させた独自のスタイルです:
- ソウル/R&Bのボーカルスタイル
- ファンクのリズムアプローチ
- ジャズの和声感覚
- インディーロックのソングライティング
- フォークの物語性
パフォーマンススタイル
ステージ上では、その場の雰囲気に応じて楽器を持ち替え、時にドラムを叩きながら歌い、次の瞬間にはギターを抱えてフロントマンとして観客を魅了します。この多才さとエネルギッシュなパフォーマンスが、Vulfpeckのライブを特別なものにしています。
現在
現在はロサンゼルスを拠点に活動。Vulfpeckでの活動と並行して、ソロアーティストとしても精力的に作品をリリースし、ツアーを行っています。マルチインストゥルメンタリストとしての才能と、心に響くソングライティング、そして魅力的なパフォーマンスで、現代音楽シーンにおいて独自の地位を確立しています。