メンバー一覧に戻る

Joe Dart

ベース

生年月日: 1991年4月18日

出身地: ミシガン州ハーバースプリングス

エレクトリックベース

プロフィール

Joe Dart(ジョー・ダート)は、1991年4月18日生まれ、ミシガン州ハーバースプリングス出身のベーシストです。現代ファンクシーンにおいて最も注目されるベーシストの一人として、その卓越したグルーヴ感と技術で世界中のベーシストに影響を与えています。

8歳の時、両親の提案で兄弟とファミリーバンドを結成しようとしたことがきっかけでベースを手にしました。ファミリーバンドは実現しませんでしたが、ジョーはベースに魅了され、60年代・70年代のベース主導のファンクとソウルミュージックへの愛を育んでいきました。

音楽的背景

影響を受けたベーシスト

  • Flea(フリー) - Red Hot Chili Peppers
  • Verdine White(ヴァーダイン・ホワイト) - Earth, Wind & Fire
  • Rocco Prestia(ロッコ・プレスティア) - Tower of Power
  • Pino Palladino(ピノ・パラディーノ)
  • Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)
  • James Jamerson(ジェームス・ジェマーソン) - モータウンの伝説的ベーシスト
  • Bootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)
  • Larry Graham(ラリー・グラハム)
  • Bernard Edwards(バーナード・エドワーズ) - Chic
  • Stevie Wonder(スティービー・ワンダー) - 左手のベースライン

「私のお気に入りのベーストーンは、ChicのレコードでのBernard Edwardsのサウンドです。あのミッドレンジのトーンは耳に心地よく、とてもファンキーです。純粋なトーンという点では、Pinoが最高です。」

教育

高校卒業後、ミシガン大学音楽学部に進学。ここでJack Stratton、Theo Katzman、Woody Gossと出会い、後のVulfpeck結成へとつながりました。

高校時代

高校時代は「Something Different in the Homemade Jam」というPhishに影響を受けたジャムバンドで演奏していました。

Vulfpeckでの役割

演奏スタイル

  • タイトなグルーヴ - ミニマルなアプローチでバンドサウンドの土台を構築
  • 正確無比なタイミング - 各音符が完璧に配置された精密な演奏
  • 高速フィンガーテクニック - 複雑なベースラインを軽々と演奏
  • 楽曲奉仕の精神 - 派手なプレイよりも楽曲全体のグルーヴを重視

「私たちは意図的に物事をエッジの効いた、その瞬間の状態に保っています。すべてのVulfpeckのレコードで聴けるのは、私たちがその曲を演奏した最初の数回のうちの一つです。」

功績

  • 2013年、雑誌の読者投票でトップ5ベーシストに選出
  • Bass Guitar Magazine読者投票で「地球上で最もホットなベーシスト」に選出
  • 数千人の読者が彼の4弦の専門技術に敬意を表して投票

使用機材

ベース

  • Fender Jazz Bass - 初期の主力楽器
  • Music Man Joe Dart Signature Bass - 現在のメイン楽器

Joe Dartシグネチャーベースの特徴

  • 軽量アッシュボディ
  • 22フレットのステンレススチールフレット
  • ハムバッキングピックアップ1基
  • ボリュームコントロール1つのみのシンプルな構成
  • パッシブトーンによる豊かなサウンド
  • ファンキーな低音のパンチとアタック

  • La Bella フラットワウンド弦 - 「オールドスクール・ディスコトーン」を実現
  • Ernie Ball フラットワウンド弦 - シグネチャーベースに推奨

共演アーティスト

Vulfpeckの活動を通じて、数多くの伝説的ミュージシャンと共演:

  • Bernard Purdie(バーナード・パーディー)
  • Clyde Stubblefield(クライド・スタブルフィールド)
  • David T. Walker(デビッド・T・ウォーカー)
  • Zigaboo Modeliste(ジガブー・モデリステ)
  • Michael Bland(マイケル・ブランド)
  • James Gadson(ジェームス・ガドソン)
  • Michael McDonald(マイケル・マクドナルド)
  • Trey Anastasio(トレイ・アナスタシオ)
  • Bootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)

演奏哲学

「絶対に省略できないことの一つは、素晴らしいタイム感を身につけることです。」

ジョーの演奏は、テクニカルな熟練度とグルーヴ中心のアプローチ、そして音楽性の完璧な融合です。ミニマリストの傑作として、ベーシストとグルーヴの間に何も介在させない純粋な音楽表現を追求しています。

家族の音楽的背景

母方の祖父は、アルフレッド・ヒッチコックの『サイコ』でバーナード・ハーマンのスコアに使われた、あの特徴的な弦楽器の音を演奏した、熟練したバイオリンの名手でした。

現在

現在もミシガン州アナーバーを拠点に活動。Vulfpeckの中心メンバーとして、また現代最高のベーシストの一人として、ファンクミュージックを新しい世代のリスナーに届け、世界中の無数のベーシストにインスピレーションを与え続けています。

「クールなサングラス、信じられないほどのグルーヴ感、高速フィンガーワーク、そして非常に柔軟な首」を持つベーシストとして、Joe Dartは現代音楽シーンで最も興味深いベーシストの一人であり続けています。