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Jack Stratton

ドラム、キーボード、ギター、プロデューサー

出身地: オハイオ州クリーブランドハイツ

ドラムキーボードギターベース

プロフィール

Jack Stratton(ジャック・ストラットン)は、Vulfpeckの創設者であり、バンドのクリエイティブディレクター、プロデューサー、そしてマルチインストゥルメンタリストとして活動しています。

オハイオ州クリーブランドハイツ出身の彼は、幼少期から音楽に囲まれて育ちました。父親がクレズマーバンド「Yiddishe Cup」のクラリネット奏者として活動しており、ジャックは7歳頃からドラムを始め、10歳で父親のバンドと共演、13歳から正式にギグに参加するようになりました。

音楽的背景

影響を受けたアーティスト

  • Bernard Purdie(バーナード・パーディー) - 伝説的ドラマー、「Purdie Shuffle」の創始者
  • The Meters(ザ・ミーターズ) - ニューオーリンズファンクの先駆者
  • Willie Mitchell(ウィリー・ミッチェル) - Al Greenのレコードをプロデュース
  • Geoff Emerick(ジェフ・エメリック) - ビートルズのエンジニア

教育

ミシガン大学音楽学部でレコーディングエンジニアリングとドラムを専攻。在学中の2008年に10人編成のファンクグループ「Groove Spoon」を結成し、後のVulfpeck結成への布石となりました。

Vulfpeckでの役割

ジャックはVulfpeckにおいて多岐にわたる役割を担っています:

プロデューサー・エンジニア

  • すべてのVulfpeck作品のレコーディング、ミックス、マスタリングを手がける
  • 独自の「Low Volume Funk」サウンドを確立
  • アナログサウンドをデジタルで再現する独自の手法を開発

ビジネス・マーケティング

  • バンドのマネジメント全般を担当
  • SNSマーケティング戦略の立案・実行
  • YouTubeやFacebookを活用した革新的なプロモーション

ビジュアルディレクター

  • ミュージックビデオの企画・監督
  • ライブショーの演出
  • バンドのビジュアルアイデンティティの確立

音楽哲学

「私の音楽的アイデンティティはリズムに根ざしています。キーボードやギターを演奏する時も、ドラマーのようにアプローチします。これが私の強みです。JoeyやWoodyは音感では私を凌駕していますが、私は完璧なリズムでそれを補っています。」

ジャックは、1960年代のスタジオミュージシャン(Funk Brothers、Wrecking Crew、Swampers)をドイツ的に解釈するというコンセプトでVulfpeckを構想しました。

使用機材

ソフトウェア

  • Logic Pro X(メインDAW)
  • Goodhertz Vulf Compressor(自身が開発に関わったプラグイン)

ハードウェア

  • Yamaha Oak Custom(ドラムキット)
  • Roland Juno-60(シンセサイザー)
  • Korg microKEY 61(MIDIコントローラー)
  • Gibson ES-335(ギター)
  • Fender Stratocaster(エレキギター)

その他のプロジェクト

バンド活動

  • Calvin Coolidge - 高校時代のバンド
  • Groove Spoon - 大学時代に結成した10人編成ファンクバンド
  • Yiddishe Cup - 父親のクレズマーバンド
  • Yiddishe Pirat - 自身のクレズマーバンド

ソロ活動

Vulfmonという名義で3枚のソロアルバムをリリース。Vulfpeckとは異なる実験的なアプローチで音楽制作を行っています。

功績

  • 音楽業界の常識を覆す「Sleepify」プロジェクトを発案・実行
  • マネージャーやレーベルなしでMadison Square Gardenソールドアウト公演を実現
  • 独立系アーティストとしての新しいビジネスモデルを確立

ジャック・ストラットンは、音楽的才能とビジネスセンス、そして革新的なアイデアを併せ持つ、現代音楽シーンにおける異才として、Vulfpeckの成功を牽引し続けています。